神戸町の平屋は無事お引き渡しを終えました。

家具が入り、芝が緑になった方がいい感じの写真になると思うので、竣工写真は後日カメラマンの方に撮って頂きますが、とりあえず僕が撮ったものをUPします。雑物が写ってたりもしますが(笑)

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造園業のご主人の住まいとして、ご実家の畑と連続する庭になりました。
浮かんだコンクリートのテラスは、畑に向けたベンチにもなっています。

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壁が斜めになっているので、壁の存在を感じず、かなりの開放感。
庭の築山の芝が畑と一体になっています。ネギや野菜も庭の風景の一部に見えてきます。
家具が入り、生活感と造園、畑が混じり合う風景がとても楽しみです。

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引き戸を閉めると住宅らしいスケール感に。
引き戸は戸袋の中に全てしまい込める様になっています。

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縁側の様なテラス。
ハンモックは事務所スタッフのもの。後日クライアントのハンモックと入れ替わります。
このテラス、水が2cm程張れる様になっていて、夏は水を溜めて涼しい空気を室内に運ぶ事ができます。
パッシブデザイン!

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キッチンの隣はパントリーに。冷蔵庫、電子レンジ、食料品などはここにしまいます。
壁は米ヒバの下見張りで扉も同じ張り方をしていますが、設計も現場も相当な苦労が有りました(笑)

キッチンの大きな窓の向こう側はおばあちゃんの畑とおばあちゃんの家。
南北に位置する畑をつなぐ広場の様なリビングになっています。
キッチンの奥は将来的にテラスを設けて、ご親族が集まる場所になる予定。

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キッチンとバック収納(位置はサイド)は寿々源さんの製作。
相変わらず手が奇麗。
下の段は炊飯器置き場。

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開いた扉の右側が主寝室、左側がパウダールーム。
壁床天井が白く、光の量も落とした陰影の有る抽象的な空間なので、リビングの素材感の強い空間とコントラストが有ります。

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扉ディテール。
取手は無垢の真鍮を削りだして製作。
とても良い質感。経年変化も楽しみ。
主寝室の段差は敢えて。リビングに向かって座れる様に。

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主寝室からリビング。
扉を開けるとそこは外!
良い目覚めになりそう。

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洗面カウンターも製作。
扉を開けるたびに楽しみが有る様な、そんな住宅になったと思います。

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バスルームも扉を開けるとテラスにつながる。
ちょっとした遊び心。
お風呂に入ると外からは見えない高さ。

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玄関からリビングを見る。
米ヒバの壁の陰影がとても奇麗。

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トイレ。
窓は無いですが、天井高がとても高いので開放感の有るトイレ。

これからどんな生活が始まるかとても楽しみです。
素敵なご家族なので、うまく住みこなして頂けると思います。

平面的に斜に振った壁と方流れの屋根というシンプルな構成によって、周辺の環境を生かしたおおらかな住宅になりました。

写真ではなかなか伝わらないですが、かなり気持ちの良い住宅になったと思います。

武藤圭太郎
武藤圭太郎建築設計事務所