先日、四日市で行われた東儀秀樹さんの講演に行ってきました。

講演だけでなく、話の途中に演奏が入ったりと、雅楽や日本文化に触れる
(といっても一時間半なのでさわりだけでしたが)とても素晴らしいイベントでした。

途中、雅楽で使用する楽器の紹介をされていました。

「笙」という、パイプオルガンの様な音色で和音を奏でる楽器。

1300年ほど前に中国かあるいはその西側からシルクロードを経て日本に伝来し、
「ドレミファソラシド」という音階で音が構成されています。
そんな昔から、「ドレミファソラシド」が日本に有ったの?とすこし驚きましたが、、

つまりは東儀さんによると、この私たちが慣れ親しんでいる音階は
西洋で発明されたものではなく、それぞれの人種や民族が心地よい音を求めていたら、
「ドレミファソラシド」
にたどり着いたという事の様です。

普遍的、絶対的な心地よさ。

その言葉にドキッとさせられました!

音楽にロックやポップやジャズ、クラッシック、、、、など
ジャンルが多様化して行き、個人的な好みはそれぞれかもしれないですが、
「ドレミファソラシド」
の普遍的なここち良さはそれぞれの中に潜んでいる。
(僕はギターを少し弾きますが、どこかの弦のチューニングが少しずれるとやはり気持ち悪い!)

建築にもそんなものが有るのではないか。

形や、色、素材など、流行に左右される、表面的なものでなく、
もっと根源的なところに潜むここち良さ。

そんな「ここち良さ」をもった建築を追求していきたいと思っています。

武藤圭太郎