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築60年のRC3階建ての武藤の実家のビルリノベーション。

1F洋服店、2F設計事務所+洋服店倉庫+3F住宅をフルリノベーションし、1F設計事務所+ガレージ、2F親世帯住宅+一部事務所、3F子世帯住宅へと改修を行なった。

既存の建物が築60年と古く現在の耐震基準に満たないため、現行の耐震基準を満たしたスペックとするべく、既存の柱梁にケミカルアンカーと配筋を行い、現場打ちのコンクリートにより耐震補強を行なった。

耐震改修というと、意匠的にはネガティブな言葉がつきまとうが、耐震補強自体を建築の意匠性や愛着を高めるものとして積極的に扱うものとして計画した。

建物内部の柱間に1階では十字型(RCの壁を4枚)の新設のコンクリートの壁を打設し、2階,3階も壁の数や厚み、配筋量を減らしつつ、3階までの耐震補強を行なった。

プランに応じてRCの壁には力を合理的に下部に伝えるためアーチ型の開口を設け、それが内部の空間において大きなキャラクターとなっている。

敷地は大通りに面し、通りに並ぶ周辺の建物はファサード部の開口部を半透明にしたり、カーテンが閉ざされたままで、街との関係が絶たれてている。

内部のRC壁の補強に対し、道路側の既存外壁はサッシの撤去と開口部の拡張を行い、軽量化を図った。

外壁の開口部の裏側はバルコニーとし、建築の外壁はそこからセットバックした位置に新設する事で、街とのバッファー空間をつくり、街や道との積極的な関わりを持てる様に計画した。

 

所在地   :岐阜県岐阜市今小町29
竣工    :2023年5月
構造・規模 :RC造3階建て
延床面積  :539m2
施工    :松原建築商事
家具造作  :寿々源
庭     :リビングデザイン
PHOTO     :tololo studio

 

 

 

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