おおらかな屋根に展開するトラックと造園とオフィスのランドスケープ
運送会社のオフィスとトラック15台程度の駐車スペースと倉庫の計画。
はじめて敷地を訪れた時、そこはトラックが10台ほど並ぶ駐車場として使われていた。
シルバー色に輝く美しいトラックが並ぶ姿が壮観で、ウイング式で荷下ろしする姿も迫力のあるものだった。
その風景を街に美しくダイナミックに映し出す様に、敷地に大きなバタフライ状の屋根を架け、屋根の高さに応じて南側から駐車スペース、荷積みスペース、ストックヤード、中庭、オフィスとストライプ状にゾーニングした。
大きなバタフライ屋根はトラックとモノと植物と人の居場所を横断し、多様なスケールの場所をつくりだしている。
中庭はオフィスとドライバーのスペースそれぞれのプライバシーを確保しつつ、中庭に向かってデスクやカウンターをレイアウトしたオフィスへの採光と眺望をもたらしている。
鉄骨や板金、木毛セメント板など、倉庫やガレージを連想するラフな素材を使いつつ、オフィス周りやストックヤードなどに木質の材料を積極的に使用する事で運送会社のイメージを近寄りやすいものにする効果を狙った。
進航ライン
所在地 :岐阜県大垣市内原
竣工 :2020年4月
構造・規模 :鉄骨造2階建て
延床面積 :384m2
構造設計 :藤尾建築構造設計事務所
施工 :安田建設工業
竣工 :2020年4月
構造・規模 :鉄骨造2階建て
延床面積 :384m2
構造設計 :藤尾建築構造設計事務所
施工 :安田建設工業
家具 :寿々源
造園 :リビングデザイン
PHOTO :HIROSHI TANIGAWA